親ドキュメントリトリーバー(Parent-document retriever)
小さな「子」チャンクで照合(精密な検索)し、モデルには、それが属するより大きな「親」チャンク(または文書全体)を渡すRAGの戦略。小さく探して、大きく渡す。
仕組みはこうだ。各文書を索引と検索用の小さなチャンクに分割しつつ、各チャンクがどの親セクション(あるいは文書全体)に由来するかを記録しておく。小さなチャンクがクエリに一致したら、その断片ではなく親をモデルに送る。検索は精密で、文脈は十分に揃う。
大きすぎるチャンク(照合がぼやける)と、小さすぎるチャンク(文脈が足りない)の両方の問題を避けられる。文を単位にするsentence windowと中核の発想は同じで、こちらはチャンクと文書の階層に適用する。LangChainの「ParentDocumentRetriever」で広まり、高度なRAGパイプラインの標準的な技法になっている。