ボーダーの開放
VIC-IIをだましてボーダーを閉じさせず、通常は空白の縁にもスプライトを描けるようにする技法。
コモドール64では、VIC-IIが画面の周囲に単色のボーダーを描き、決まったラスターとサイクルの位置でそれを閉じる。チップが比較を行うちょうどその瞬間に行選択・桁選択のビット($D011/$D016)を書き換えると比較が空振りし、ボーダーは開いたままになる。上下は簡単だが、左右のボーダーにはサイクル精度のコードが要る。
こうして取り戻した領域ではスプライトを自由に動かせ、デモはマシンの「公式」解像度を突き破る映像を見せられる。1980年代に解析が進んだこの技は、C64シーンの代名詞になった。Amigaにも同様のオーバースキャンモードがあるが、そちらは悪用されたバグではなく、正式にサポートされた機能である。