ノンス誤用耐性
同じノンスを2回使ってしまっても、暗号方式が一定の安全性を保つという性質。
AES-GCMのような一般的なAEADモードは、同じ鍵でノンスを再利用するとほぼ全てを失う。2つの暗号文から平文同士のXORが漏れ、攻撃者はメッセージの偽造に取りかかれる。SIVやAES-GCM-SIVのようなノンス誤用耐性のある構成は、その失敗にもう少しうまく耐えるよう作られている。同じ入力は同じ出力になるが、それ以上の情報は明かされない。
ただし、うまい話はない。決定的な暗号化では、同じ平文が2回送られたことが分かってしまう。この性質はノンスの扱いが破綻したときの保険であり、そもそもノンス管理を怠ってよい免罪符ではない。