マルチエージェントシステム
役割の異なる複数のLLMエージェントが協力して一つの課題を解くシステム。たとえば計画役・実装役・レビュー役、あるいは互いに議論するエージェント群。何でも知っている一人に任せず、専門家に仕事を分けるという発想である。
主な構成は三つある。オーケストレーター・ワーカー型は、親エージェントがサブタスクを専門エージェントに振り、結果を集める。役割分担型は、調査→執筆→編集のようにパイプラインで流す。ディベート・協調型は、エージェント同士が回答を批評し合い、最終結果を磨く。
利点は関心の分離で、エージェントごとに専用のプロンプト・ツール・コンテキストを持たせられ、挙動も追いやすい。欠点は複雑さとコスト(呼び出しが増える)で、十分に装備した単体のエージェントのほうがうまくいく場合も多い。Anthropicなども過剰設計に注意を促している。フレームワークはCrewAI、AutoGen、LangGraphなど。複数エージェントが単体に勝つのはどんなときか、というのがエージェント設計の中心的な論点だ。