ミラーカラム
フォルダをクリックするたびに右へ新しい列が開き、パスが列の並びとして見えるファイルブラウザ。1989年のNeXTSTEPのFile Viewerに始まり、2001年からmacOSのカラムビューになった。
名前の由来はMark S. Millerで、1980年頃にイェール大学で最初のバージョンを作った。同時期のSmalltalk-80のクラスブラウザも、カテゴリ、クラス、プロトコル、メソッドの4列に画面を分けていた。木構造を一連のリストとして見せる考え方だ。左端にルートが表示され、そこで選択すると次の列にその子要素が現れ、ファイルに到達するまで右へ続き、最後の列にはファイルの内容や属性が表示される。パス全体が見えたままで、どの列でもクリックすればブランチを切り替えられる。
NeXTSTEPのWorkspace Managerが1989年にこれを主表示にし、AppKitにはNSBrowserクラスが加わって、どのプログラムでも任意の階層を同じ形で見せられるようになった。GNUstepも受け継いでいる。Mac OS XのFinderには、NeXTの遺産として2001年にカラムビューが入り、アイコン表示とリスト表示に並ぶ第3の選択肢であり続けている。NeXT経験者が最初に選ぶ表示でもある。iTunesのジャンル、アーティスト、アルバムのブラウザは、同じ発想を別の木に当てはめたものだった。Windowsやフリーなデスクトップでは定着せず、左側のツリービューが同じ情報を縦に並べて見せるが、どの方向にもスケールしにくい。