マイケル・メリット
スティーヴ・ベロヴィンとともに、攻撃者がオフラインで推測を試せない限り、弱いパスワードからでも強い鍵が得られることを示したベル研究所の研究者。
メリットとベロヴィンは1992年に暗号化鍵交換(EKE)を発表した。核心は、盗聴者が推測の照合に使えるものをパスワードで暗号化しない、という点にある。通信を記録しても辞書攻撃を仕掛ける材料がなく、攻撃者は稼働中のサーバーに対してパスワードを1つずつ試すしかない。これがPAKEと呼ばれるプロトコル群の出発点になった。
翌年には、サーバーがパスワードそのものを保存せずに済むAugmented EKEが続いた。AT&Tがこの技術の特許を取ったため、長らく標準化から遠ざけられ、SRPなどの代替方式が先行することになった。暗号以外では、主に分散アルゴリズムの理論に取り組んでいる。