メタ安定性
クロック端の直前に入力が変化したフリップフロップが、0とも1ともつかない状態に陥り、不定の時間そこに留まる現象。
設計で完全に消すことはできない。回路には二つの安定状態の間に不安定な平衡点があり、鉛筆を先端で立てるのに似て、どんな回路にも必ずそこへ落ちるタイミングが存在するからだ。そのため統計的に扱う。未決定のまま残る確率は時間とともに指数関数的に減衰し、フリップフロップの時定数とクロック・データ周波数から平均故障間隔(MTBF)が計算できる。もう一段フリップフロップを足せば最初の段に丸一周期の猶予を与えられ、MTBFは数秒から数百万年へと一気に伸びる。