Mars(デモ)
Tim Clarke が1993年に作った DOS デモ。赤いボクセルの大地を自由に飛び回れて、何千人もの趣味のコーダーに同じことを試させた。
『Mars』はパーティ向けのグループ作品ではなく、一人で作った小さなプログラムである。空と霞のかかった、果てしなく続く起伏の大地の上を、カメラを操って飛ぶ。技法はボクセルランドスケープで、ハイトマップを列ごとに読み出す。NovaLogic の『Comanche』と同じ発想だが、こちらは地元の BBS からダウンロードして中身を調べられるファイルとして出回っていた。
それこそが肝心な点だった。『Mars』はこのエフェクトが普通の VGA 搭載 386 で動くことを証明し、ボクセル地形は1990年代を通じて数多くのデモやイントロに登場した。ポリゴンを高速化するグラフィックスカードがこの技を不要にするまで、それは続いた。