ルイ・ギユー(Louis Guillou)
ゼロ知識証明をスマートカードに載せられるほど軽くし、洞窟とアリババで説明してみせたフランスの技術者。
ギユーはレンヌのフランスの研究機関CCETTで働き、早くからスマートカードのセキュリティに関わった。1988年にジャン=ジャック・キスケイターとともにギユー=キスケイター方式を発表した。RSA問題に基づく識別・署名プロトコルで、カードの計算量とやり取りするメッセージが少なくて済むため、当時の非力なプロセッサでもゼロ知識が現実的になった。
翌年、二人は家族とともに「How to Explain Zero-Knowledge Protocols to Your Children」を書いた。秘密の扉のあるアリババの洞窟はここで登場し、以来この分野のあらゆる講義に顔を出している。子どもが共著者に名を連ねた暗号論文は、そう多くない。