RSA
詳細情報
- 考案者
- Ron Rivest、Adi Shamir、Leonard Adleman
- 年
- 1977
- 種類
- 非対称暗号方式
- 仕様
- RFC 8017 (PKCS #1)
初の実用的な公開鍵暗号方式。安全性は、2つの大きな素数の積を誰も素因数分解できないという一点にかかっている。
1977年、MITのRivest、Shamir、Adlemanが発表した。前年にDiffieとHellmanが非対称暗号の可能性を示していたが、具体的な方式までは示していなかった。鍵は2つの秘密の素数 p と q から作られ、公開鍵にはその積 n = pq が入る。掛け算は簡単だが、n から p と q を素早く求める方法は誰も知らない。なお英GCHQのClifford Cocksは1973年にほぼ同じ方式を見つけていたが、機密扱いで1997年まで公表されなかった。
RSAは退場しつつある。256ビットの楕円曲線と同等の強度を得るのに2048〜3072ビットの鍵が必要で、署名は遅く、素朴な実装はパディングの誤りから漏えいする。1998年のBleichenbacher攻撃は、今でも新製品で再発する。TLS 1.3はRSA鍵交換を完全に廃止し、署名用にだけ残した。実用的な量子コンピューターが完成すればShorのアルゴリズムで破られるため、これが耐量子暗号の動機そのものになっている。