libsndfile
オープンソースのオーディオ界の半分でファイルの読み書きを担うC言語ライブラリ。おかげでWAVのヘッダを手で解析せずに済む。
オーストラリアの開発者Erik de Castro Lopoが1999年に始め、LGPLで公開した。APIはあえて地味に作られている。ファイルを開き、整数か浮動小数点でフレームを読み書きし、閉じる。その裏でWAV、AIFF、FLAC、Ogg Vorbis、Opusに加え、古いサンプラーやワークステーション由来のマイナーな形式が数十種類、バイトオーダーやヘッダの亜種ごと扱われる。MP3への対応は、特許が無事に切れた2022年になってようやく入った。
Audacity、Ardour、Csound、SuperCollider、PulseAudioの土台になっているが、ユーザーが気づくことはまずない。同じ作者がサンプルレート変換用のlibsamplerateも書いている。重要なオープンソースの配管によくあるように、ほぼ一人の手で保守されていた時期もある。