L2TP
リンク層のフレームをIPネットワーク越しに運ぶ1999年のトンネリングプロトコル。CiscoのL2FとMicrosoftのPPTPを統合したもので、あえて自前の暗号化を持たない。
設計には二つの役割がある。LACがユーザーのPPPセッションを終端し、LNSがトンネルを終端する。これにより通信事業者は認証を自社ではなく顧客側のサーバーに任せられ、ダイヤルアップや後のブロードバンドの卸売モデルの中核となった。通信はUDPポート1701で行う。
ペイロードが平文のため、実際にはほぼ常にL2TP/IPsecとして使われ、認証と暗号化はIPsecが担う。この組み合わせはWindows、macOS、iOS、Androidに標準搭載され、長く企業VPNの定番だった。しかし性能面に加え、固定ポートは遮断が容易という事情もあり、現在ではWireGuardやOpenVPNに大きく取って代わられている。