クリスティン・ラウター
準同型暗号と同種写像暗号を、黒板からコードへと移した数学者。
ラウターはマイクロソフトリサーチの暗号グループを長く率いた。そこで、2009年のクレイグ・ジェントリーの突破口以降の準同型暗号、つまり暗号化したままデータを直接計算する技術を実用にすることを推進した。成果の代表はMicrosoft SEALライブラリと、暗号化された医療データへの応用である。
また、楕円曲線の同種写像グラフに基づくCharles–Goren–Lauterハッシュ(2006年)の著者の一人でもある。これは耐量子計算機暗号のうち、のちに成功も劇的な崩壊も経験する一分野の、初期の礎石だった。2021年からはMetaに所属。2015年から2017年まで、数学における女性協会(AWM)の会長を務めた。