クラッジライン
FidoNetのメッセージに埋め込まれた隠しメタデータ行。各行がCtrl-A文字で始まり、メールリーダーは通常表示しなかった。
FidoNetの元のメッセージヘッダには、ゾーンやポイント、スレッドを入れる余地がなかった。形式を変えると既存のプログラムがすべて壊れるため、開発者は追加データを本文中の、バイト0x01で始まる行に押し込んだ。理解するソフトはそれを読み、古いソフトは無視することになっていた。「クラッジ(場当たり的な継ぎはぎ)」という名前は、その実態を正直に認めたものだ。
やがてクラッジは、少なくとも機械にとってはメッセージの最重要部分になった。INTLはネットメールのゾーンアドレスを運び、MSGIDとREPLYがスレッド化を可能にし、PIDはプログラム名を、TZUTCはタイムゾーンを示した。古いリーダーを壊さずにヘッダを足すという発想は、電子メールのX-ヘッダーとだいたい同じだ。