インターネット・トースター
1990年のInterop会場で、ジョン・ロムキーが「やれるものならやってみろ」と言われてSNMP経由で操作してみせたトースター。
Interopの創設者ダン・リンチは、トースターをネットワークにつなげられたら会場の目立つ場所を提供する、とロムキーに約束した。MITでTCP/IPスタックPC/IPを書いた経験のあるロムキーは、1990年に市販のサンビーム製トースターをネットワークインターフェースに接続し、加熱を入れるための独自のMIB変数を定義した。インターフェースはそれだけで、観衆の前できちんと動作した。ただしパンは手で入れる必要があった。
翌年のショーではロムキーとサイモン・ハケットが小型のロボットクレーンを追加し、パンを下ろす工程まで自動化した。このトースターは、つながる家電の難所が技術ではなく「なぜつなぐのか」という理由探しにあることを示した初期の例であり、IoT業界は今もその問いに悩まされている。