IEC 61508
機能安全の根幹をなす規格。故障が人の命に関わりうる場合に、電子機器とソフトウェアをどう作るべきかを定める。
IEC は1998年に初版、2010年に第2版を発行した。安全機能を、危険側故障がどれだけ稀かに応じて SIL 1〜SIL 4 の4段階に分類する。SIL 4 は、運転1億時間あたり危険側故障がおよそ1回という水準だ。レベルが上がるほど、要求から試験までのトレーサビリティ、コーディング規約、静的解析、レビュー、認定済みツールへの要求が厳しくなる。
61508 そのものに対して直接認証を受ける製品は少ない。むしろ「祖先」にあたる規格で、自動車の ISO 26262、医療ソフトウェアの IEC 62304、鉄道の EN 50128 はいずれもその派生だ。RTOS カーネルやコンパイラが「IEC 61508 認証取得」を謳うのはそのためで、実際には、誰かが途方もない量の文書を書いたという意味であることが多い。