理想暗号モデル
ブロック暗号を、鍵ごとに独立したランダム置換として扱い、順方向にも逆方向にも問い合わせられるとする証明モデル。
PRPの仮定では扱えない使い方、とくに攻撃者が鍵を選べる場合に登場する。Davies–Meyerのようなハッシュ構成はメッセージを鍵として入力するため、Black、Rogaway、Shrimptonが2002年にまさにこのモデルで安全性を証明した。2008年にはCoron、Patarin、Seurinが、このモデルはランダムオラクルモデルと本質的に同じ強さだと示した。証明の穴は2011年にFeistel構造14段を用いて塞がれている。
ランダムオラクルと同じ落とし穴があり、現実の暗号は理想的ではない。AES-256には関連鍵攻撃が知られている。通常の暗号化では無害だが、それでハッシュ関数を作った途端に問題になる。証明は正しいが、仮定のほうが常に成り立つわけではない。