ハーバート・ヤードリー
アメリカ初の平時の暗号解読機関を作り、その閉鎖への返答として、自分たちがしたことのすべてを書いてベストセラーにした人物。
1889年生まれのヤードリーは、第一次世界大戦で陸軍の暗号部門MI-8を任されるまで、国務省の電信係だった。戦後、この組織はニューヨークで秘密裏に「暗号局」、通称ブラック・チェンバーとして存続し、陸軍と国務省が共同で資金を出した。最大の功績は1921〜22年のワシントン海軍軍縮会議で、日本の外交電報を読み、艦隊比率で東京がどこまで譲歩するかを正確に把握していた。
1929年、国務長官ヘンリー・スティムソンは、紳士は互いの手紙を読まないものだとして、資金を打ち切った。職を失ったヤードリーは1931年に『The American Black Chamber』を出版した。日本は暗号を変更し、議会は外交暗号の漏洩を禁じる法律を制定した。フリードマンは彼を決して許さなかった。ヤードリーはのちに中国とカナダで働き、最も長く読まれた著書は『The Education of a Poker Player』となった。