ヘイズコマンドセット(AT)
先頭にATを付けたテキストコマンド。40年にわたり、モデムにダイヤル、切断、状態報告を指示し続けている。
デニス・ヘイズとデール・ヒザリントンが創業したHayes Microcomputer Productsは、1981年にSmartmodemを発売した。工夫は、データと同じシリアルポートでコンピュータからモデムを操作できるようにした点にある。ATDTに番号を続けるとトーンでダイヤルし、ATHで切断、ATZでリセットする。ATはattentionの略で、モデムがポート速度を判定する手がかりも兼ねていた。
データモードから戻るには、前後に短い無音を置いて+++を送る。このガードタイムは特許で保護されていたため、安価な互換機は省略した。その結果、チャットに+++ATHと打ち込むだけで、そうした機種の相手を回線から切断できた。この方言はITU V.250として標準化され、今もセルラーモデムやIoTモジュールに生きている。