ハンス・ヒューブナー(ペンゴ)
「ペンゴ」の名で知られる西ベルリンのハッカー。西側システムへの侵入をKGBに売っていたグループの技術面の中心。
1980年代半ば、ヒューブナーはまだ10代だった。カール・コッホ、マルクス・ヘス、仲介役のペーター・カールとともに、ログイン情報、ソースコード、印刷物を東ベルリンのソ連KGBに渡し始めた。金額は大したものではなく、スリルのほうが動機として大きかったようだ。
クリフォード・ストールがバークレーから進めた追跡で組織が解明され始めると、ヒューブナーは1989年、自白したスパイに適用される恩赦規定のもとで西ドイツ当局に自首し、1990年に執行猶予付きの判決を受けた。のちにCommon Lispの世界で名の知れた人物となる。冷戦からマクロシステムまで続く経歴を持つ人は、そう多くない。