グレンツベクター
面を透明に描いた塗りつぶしの3Dベクターオブジェクト。ガラスのように、形の裏側が透けて見える。
種明かしは、各ポリゴンを上書きではなくXORで描くことだ。2つの面が重なった部分は打ち消し合って第3の色になり、本物の透明度を計算せずにガラスのような光沢が得られる。それでも負荷は大きく、1フレームに収まる塗りつぶしオブジェクトはほんの数個だった。
グレンツベクターは1980年代後半のAmigaでステータスシンボルになった。高速なポリゴン塗りつぶしと、のちに重量級のPCデモが見せつけることになる種類のジオメトリの両方を、コーダーが使いこなしている証だったからだ。名前そのものはシーンの民間伝承である。