ギャップレス再生
トラックとトラックの間に1サンプルの無音も挟まずに続けて再生すること。CDでは当たり前だったが、圧縮ファイルでは意外に難しい。
問題は、MP3やAACが音声を固定サイズのフレーム(MP3では1,152サンプル)単位で符号化することにある。エンコーダーは自身の起動遅延を埋めるため先頭に無音を足し、最後のフレームを満たすため末尾にも足す。ファイルをそのまま順に再生すると、曲の切れ目ごとにごく短い途切れが入る。ライブアルバムやクラシックの録音、曲が次の曲へ続いていく作品では、これが台無しになる。
解決策は、何サンプルを捨てるべきかを正確に示すメタデータである。LAMEは独自のヘッダーにこれを書き込み、Appleは2006年にiTunes 7でギャップレス再生に対応した際、AAC向けの同等の仕組みを加えた。FLACやWAVは、録音されたサンプル数をそのまま保存するので、そもそもこの問題が起きない。