FRAND
Fair, Reasonable And Non-Discriminatory(公正、合理的かつ非差別的)。自社技術を標準に入れてもらうために特許権者がする約束で、その後10年がかりで訴訟になる。
ETSIやITUのような団体が5G、H.264、Wi-Fiの技術を選ぶと、一部の特許は回避して設計することが不可能になる。これが標準必須特許だ。標準に入る見返りとして、特許権者は規格に準拠した製品を作る誰に対してもFRAND条件でライセンスすることを約束する。「合理的」が何を意味するのか、正確に知る者はいない。それが肝心なところで、問いは交渉の席へ先送りされる。
Qualcomm、Ericsson、Nokia、Apple、Huaweiの争いは、業界で最も費用のかかる部類に入る。EU司法裁判所は2015年のHuawei対ZTE事件で交渉手順を示し、英国最高裁は2020年のUnwired Planet事件で、国内の裁判所が世界規模のロイヤルティ率を定められると判断した。FRANDによるライセンスは、再配布へのコピー単位の課金をまさに禁じるGPLとは相性が悪い。