FIS
Fidelity National Information Services。決済の巨人になろうとして、思い直した勘定系ベンダーである。
源流は、1968年からアーカンソー州リトルロックで銀行向けの帳簿システムを書いていたSystematicsにある。2009年のMetavante、2015年のSunGardなど買収を重ねて、勘定系システムの世界最大級のサプライヤーとなった。口座の実体が置かれるソフトウェアで、COBOLで書かれていることが多く、めったに入れ替えられない。
2019年、銀行ソフトと加盟店のアクワイアリングは一体であるべきだとの見立てで、FISはWorldpayを約430億ドルで買収した。市場の評価は違った。2024年にはWorldpayの過半を投資会社GTCRに売却し、翌年には代わりにTSYSの発行会社向け事業を買う契約を結んだ。5年と二つの戦略を経て、会社は出発点に戻った。ただしカード口座は増えている。