指数サインスイープ
全周波数帯を対数的に滑るように上昇する正弦波で、歪みを切り分けたうえで、部屋や機器のインパルス応答を測定するのに使われる。
この手法は2000年にアンジェロ・ファリーナがAES大会で発表した。周波数が指数的に上昇するスイープを再生して録音し、その録音に逆フィルター(振幅補正を加えた時間反転スイープ)を畳み込むと、インパルス応答が得られる。巧妙なのは、スピーカーの非線形性による高調波が線形応答より前の時間に現れ、窓がけで取り除ける点だ。MLS雑音のような従来手法では、歪みが測定全体に散らばってしまう。
指数スイープは、部屋の問題が最も多い低域にエネルギーを多く割り当てられ、手拍子やスターターピストルよりはるかに良いS/N比が得られる。コンボリューションリバーブ用の空間収録やルームコレクションのための測定では標準的な方法で、同じ測定から高調波ごとのTHDもおまけで手に入る。