3増し符号(Excess-3)
各桁に3を足すBCDの変種で、その見返りに引き算がほぼ無料で手に入る。
3増し符号は、10進の1桁dを2進値d+3として格納する。0は0011、9は1100になる。このオフセットは恣意的に見えて、そうではない。符号が自己補数になるのだ。ビットを反転すると9の補数が得られる。4は0111で、反転すると1000、つまり5であり、9−4=5になる。引き算は専用の減算器ではなく、加算とインバータで済み、リレー式計算機では部品が数百個か数個かの違いになった。
さらに、有効な桁の値に全ビット0のものがない。どこにも電圧がかかっていない桁は0ではなく無効なパターンになるので、断線やリレーの動作不良を数字の0と区別できた。初期の機械にはほかに区別の手段がなかった。George StibitzがBell研究所のリレー式計算機でこの符号を使ったため、スティビッツ符号とも呼ばれる。加算では桁上げの有無に応じて±3の補正が必要で、それが代償だった。