定数送信器(ENIAC)
詳細情報
- 創設者
- J・プレスパー・エッカート、ジョン・モークリー
- 設立
- 1946年(Electronic Control Companyとして)
- 種類
- コンピュータメーカー
- 後継
- レミントン・ランド(1950年)
世界最速の計算機への入口は、毎秒2枚ほどのカードを読むカードリーダーだった。
ENIACが数値を受け取る方法は3つあり、定数送信器はドライバーなしで値を変えられる唯一の手段だった。オペレーターが手でダイヤルを回して値を設定するスイッチ群と、毎分およそ125枚で動くIBMカードリーダーへのインターフェースから成る。両者の間にはリレーがバッファとして挟まっていた。リーダーは機械式で遅く、背後の電子回路は200マイクロ秒の拍で動くため、その間で桁を保持する仕掛けが必要だったのだ。
この速度差こそがこのユニットの存在理由である。演算は毎秒5000回の加算をこなせたが、入力は電動モーターと厚紙の速さでしか届かない。デッキから多くの値を読む計算の律速は、ENIAC本体ではなく両端のIBM機械だった。半世紀後に「I/O律速」と呼ばれるようになる、あの隘路である。