EMSI
FidoNetのメーラー同士が、長い儀式なしに1パケットで自己紹介し、プロトコルとパスワードを取り決めるためのハンドシェイクである。
Electronic Mail Standard IdentificationはFSC-0056に記述され、1991年頃に開発された。著者の一人にFrontDoorの作者Joaquim Homrighausenがいる。FTS-0001やWaZOOといった従来のハンドシェイクは、1段階あたりの情報量が乏しかった。EMSIでは、発呼側が**EMSI_INQを送り、相手が応答し、続いてEMSI_DATパケットがアドレス、パスワード、システム名、双方が対応する転送プロトコル(ZMODEMなど)を運ぶ。
この文字列は見つけやすいため、メーラーは数秒で相手が別のノードか人間かを判別できた。派生のIEMSIは、端末プログラムやオフラインリーダーがBBSに自動ログインするためのものだった。現代の目には、テキストの衣装をまとったバイナリプロトコルに見えるが、実際その通りである。8ビット目を信頼できない回線を生き延びる必要があったのだ。