組み込みシステム
機器の中に埋め込まれ、ただ一つの仕事をこなすコンピュータ。使っている本人は、それをコンピュータとは呼ばない。
洗濯機の制御基板、自動車のABS、ペースメーカー、家庭用ルーターはどれも組み込みシステムだ。共通点は、ハードウェアが用途に見合う分しかないことである。わずかなRAM、数百KBのフラッシュ、ボタン電池で何年も持たせる電力予算、そしてしばしば厳格な応答期限がある。ソフトウェアはファームウェアと呼ばれ、ベアメタルで動くか、小型のリアルタイムOSの上で動く。
最初の近代的な例としては、1960年代のアポロ誘導コンピュータがよく挙げられる。現在では、コンピュータとして売られている機器よりも、組み込みシステムに載るプロセッサのほうがはるかに多く出荷されている。しかもその大半はセキュリティ更新を受け取らない。「IoT」がセキュリティ業界で悪口になったのは、そのためである。