eBay v. MercExchange
特許訴訟に勝っても、相手の製品を自動的に止められるわけではないとした、2006年の米国連邦最高裁判決。
MercExchangeはオンラインオークションにおける定額販売の特許を保有しており、2003年に陪審はeBayの侵害を認めた。連邦巡回控訴裁は従来の一般原則を適用した。勝訴した特許権者には、ほぼ当然のように差止が認められる、というものだ。
最高裁は2006年5月、この原則を全員一致で退けた。特許事件も他の分野と同じく、回復不能な損害、金銭賠償の不十分さ、当事者間の困難の比較衡量、公共の利益という四要素で判断される。ケネディ判事は補足意見で、主にライセンス料の取り立てのために特許を使う企業に触れ、差止の脅しが交渉の武器になっていると指摘した。その春にNTPがBlackBerryに対して使ったのが、まさにその圧力だった。以後、パテントトロールが期待できるのは、たいてい損害賠償までとなった。