ディレイ (オーディオエフェクト)
信号を遅らせたコピーを再生するエフェクト。たいていはフィードバックを併用し、こだまが繰り返しながら減衰していく。
原理はこれ以上ないほど単純だ。音声をリングバッファに書き込み、数百ミリ秒後に読み出して元の音と混ぜる。フィードバックで繰り返しの回数が決まり、DAWでは時間をテンポに同期させ、こだまが8分音符に乗るようにするのが普通だ。ピンポンディレイは繰り返しを左右に行き来させる。
デジタル以前はテープで行っていた。1961年のEchoplexや、Rolandが1974年に出したRE-201 Space Echoは、テープループを複数の再生ヘッドの前に走らせる仕組みで、そのテープのワウ・フラッター・摩耗こそ、今日のプラグインがCPUを費やして真似ようとしているものだ。ディレイを極端に短くして揺らすとコムフィルタになり、フランジャーやコーラスはこの原理で動いている。