臨界帯域
耳が音を一つのフィルタにまとめて扱う周波数の幅。マスキングと聴感上の音の大きさの両方を左右する。
この考えを1940年に提案したのはHarvey Fletcherで、帯域幅を変えたノイズで純音をマスクする実験に基づく。ある幅を超えると純音は聞き取りにくくならなかった。帯域の外のノイズは単に数えられなくなったのだ。つまり内耳は、重なり合う帯域通過フィルタの束として振る舞う。約500 Hz以下では帯域幅はおよそ100 Hz、それより上では中心周波数の約5分の1になる。
1961年にEberhard Zwickerは可聴域を24の帯域に分け、物理学者Heinrich Barkhausenにちなんでその尺度をバークと名付けた。1990年にはBrian GlasbergとBrian Mooreが、より正確な代替としてERB尺度を提案した。音声コーデックはマスキングを帯域ごとに計算し、同じ区分は音声のノイズ抑圧でも見かける。