Chaocipher
1文字ごとに自らシャッフルし直す2枚のアルファベット円盤。仕組みが92年間秘密のままだった暗号。
John F. Byrneが1918年にこの方式を考案し、米海軍や国務省に売り込もうと数十年を費やしたが、成功しなかった。2枚の円盤にそれぞれ並べ替えたアルファベットがあり、一方で平文の文字を見つけ、もう一方から暗号文の文字を読み取る。その後、両方のアルファベットを決まった方法で入れ替える。結果は、1文字ごとに表が変わる換字暗号になる。アルベルティの暗号円盤と近い関係にあるが、予測可能な送りはない。
Byrneは1953年の自伝に課題の暗号文を載せたが、方式そのものは2010年まで不明だった。この年、遺族が資料を国立暗号博物館に寄贈し、アルゴリズムがようやく公になった。シガーの箱に収まるほど単純なもので、それこそがByrneの売り文句だった。