ボリス・フロリチッチ(トロン)
CCC周辺のドイツ人ハッカー、通称トロン。1998年のベルリンでの死は、今なお議論が絶えない。
1990年代、フロリチッチはドイツテレコムのテレホンカードなどのICカードが複製できることを示し、ハッカー界の外からも注目を集めた。卒業論文のテーマはCryptophonで、暗号化機能を内蔵したISDN電話である。そうしたものが政府の専有物だった時代に、安価で盗聴されにくい電話を目指した。
1998年10月、ベルリンの公園で首を吊った状態で発見された。警察は自殺と断定したが、カオス・コンピュータ・クラブの多くはそれを受け入れなかった。2006年には続きがあり、両親が本名の削除を求めてウィキメディアを訴え、裁判所が一時wikipedia.deのアドレスを停止させた。判決は覆され、名前はかえって広く知られることになった。