バイテンポラル
二つの時間軸を同時に追跡するデータモデル。「有効時間」(その事実が現実世界で真だった時期)と「トランザクション時間」(データベースがそれを知った時期)だ。「1月の出来事について、3月1日時点で何が真だと考えられていたか」と問える。
用途は金融、保険、法務など、事後の訂正を追跡しつつ、システムが以前「信じていた」内容を消さずに残したい分野だ。たとえば給与が1月に遡って有効と登録されたが、入力されたのは3月だった場合、バイテンポラルなら両方を記録できる。SQL:2011はテンポラルテーブル(システム時間とアプリケーション時間)を標準化した。対応製品はMariaDB、SQL Server、Db2、そして専用システム(XTDB)。トレードオフは、監査性は強力だがクエリが複雑になること(各SELECTで二つの時間の視点を指定しなければならない)。時間軸が一つのSCDタイプ2とは、時間を二重に記帳する点で異なる。