bionet.*
1980年代末に始まった生物学者向けのUsenet階層。Usenetを使えない研究室でも参加できるよう、メーリングリストにも転送されていた。
このシステムはBIOSCIという名で運用され、ネットワークをコンピュータ屋のためではなく、研究分野のための道具として扱った早い例である。分子生物学の手法や試薬、配列データベース、求人、個々のモデル生物まで、あらゆる話題のグループがあった。どのグループもメーリングリストとして存在し、同じ投稿が両方の経路に流れた。
自前のシステム管理者を持たない研究者にとって、これは世界規模のリアルタイムな議論に初めて触れる機会であることが多かった。PCRのプロトコルがなぜうまくいかないのかを尋ねれば、一晩で三大陸から答えが集まる。のちにWebフォーラムやSNSが取って代わったが、Webが現れるはるか前に、一つの分野がネットワークを仕事に使えることを示した階層だった。