BGP communities
BGP経路に付けるラベル。経路をグループ化し、ポリシーを伝えるための荷札のようなもので、ルーターやAS間を経路と一緒に旅する。プレフィックスごとに事前合意しなくても、「この経路をこう扱ってほしい」と相手網に伝えられる。
形式は32ビットの値で、通常は「AS:値」(例:65000:100)と書く。32ビットAS番号向けには「large communities」もある。主な用途は上流事業者へのポリシー通知だ。多くのISPが顧客向けにコミュニティを公開しており、「local-prefをバックアップ用にする」「欧州向けにプリペンドを2回する」「自網の外へは広告しない」といった指示ができる。Well-knownコミュニティには、NO_EXPORT(AS外へ広告しない)、NO_ADVERTISE、そしてRTBH/ブラックホール(攻撃されたIPのnull-routeを事業者に依頼する)がある。利点は、手作業のプレフィックス単位の合意に代わる、スケールする自動化されたポリシー通知だ。事業者のBGP運用とDDoS対策に欠かせない道具である。