BEEP
アプリケーションプロトコルの汎用フレームワークを目指したIETFの試み。ハンドシェイクや認証を誰も再発明せずに済むはずだった。
2001年にマーシャル・ローズがRFC 3080で仕様化した。理屈は筋が通っていた。新しいアプリケーションプロトコルは、どれもフレーミング、1本の接続上の複数の同時チャネル、SASLによる認証、TLSによる暗号化という同じ基本課題を解く。BEEPはそれを下層で提供し、プロトコルの作者にはメッセージの定義だけを任せた。
採用はほぼ皆無だった。開発者は、どこでも使えてファイアウォールも通るHTTPの上に作り続けたのである。技術的な美しさが、既存のインフラに負けた好例といえる。