2進化10進数(BCD)
数全体を2進数に変換せず、各桁を4ビットで個別に符号化する方式。2進数の丸め誤差を避けた10進演算ができる。
数全体を2進数に直すのではなく、10進の各桁を4ビットで別々に表す。0は0000、9は1001で、余った6通りのパターンは使われない。代償はビットの無駄で、見返りは数が正確に10進のままであることだ。0.1と書いた値は正確に0.1であり、浮動小数点の末尾をずらす2進の無限小数にはならない。
初期の計算機の多くは10進式で、人間や会計士になじみのある桁をそのまま扱うのが自然だった。パンチカード機器もENIACもIBMの演算も、10進で数えていた。速度より正確さが重要な場面、つまり電卓、通貨システム、プロセッサの専用BCD命令などに今も残っている。余り3符号や2-out-of-5符号も同じ発想の変種で、10進の桁をビットの衣装に着せ替えたものだ。