IT用語集 › ハードウェア › AVX-512

AVX-512

ハードウェア Svenska → 更新: 2026-10-21

大きなデータベクトルを一度に処理する512ビットのSIMD命令群(Intel、のちにAMDも)。数値計算には強力だが、初期のIntel CPUでは実行するとクロックが大きく下がることで悪名高い。

SIMDは「Single Instruction, Multiple Data」の略で、AVX-512は一度に512ビット(たとえば浮動小数点数16個)を扱う。行列演算、暗号、AI、シミュレーションで桁違いのスループットが出る。問題は、Skylake-Xなどでこの命令が電力と発熱を大きく食い、コア全体のクロックが下がること(「AVXオフセット」)だった。通常のコードに少しAVX-512を混ぜるだけで全体が遅くなりかねず、Linus Torvaldsが激しく批判したことでも知られる。

対応状況も分断している。Intelはコンシューマー向けCPUで外したり複雑にしたりし(Eコアは非対応)、AMDはZen 4/5できれいに効率よく実装した。AMDの巻き返しで、AVX-512は再び意味を持つようになった。SIMDやスーパースカラとも関連する。

← 用語集に戻る