アン・クイ
Red Balloon Securityの創業者で、組み込みセキュリティ研究者。プリンターや電話機を侵入者に変えてみせたことで知られる。
コロンビア大学の博士課程にいた2011年、クイはHP LaserJetプリンターが、通常の印刷ジョブに紛れ込ませた新しいファームウェアを受け入れてしまうことを示した。文書を送れる者なら誰でもプリンターを乗っ取れる。続いてCiscoのIP電話を盗聴器に変える手法も披露した。
2015年のBlack Hatでは、プリンター自身の回路から電波を発信させ、エアギャップされたネットワークの外へデータを送るFuntennaを実演した。2019年にはThrangrycatを発表し、FPGAのビットストリームを利用して、無数のルーターでセキュアブートの信頼の起点となるCiscoのTrust Anchorを回避した。一貫しているのは、プロセッサを持つものはラベルが何であれコンピュータだ、という視点である。