アンドリュー・オドリツコ
ベル研究所とAT&Tで数十年を過ごし、暗号が「困難」とする問題が実際にはどれほど困難かを調べ上げた数学者。
1984年にオドリツコがまとめた有限体上の離散対数アルゴリズムの概説は、Diffie–Hellmanのパラメータが実際にどれだけ大きくなければならないかを測る物差しになった。1985年にはジェフリー・ラガリアスとともに、格子基底簡約で低密度のナップサック暗号を破れることを示した。格子攻撃の一つであり、この系統の暗号はそれを機にひっそりと放棄された。
リーマンゼータ関数の零点を記録的な数だけ計算したほか、ミネソタ大学へ移ってからはネットワーク経済学に向かった。そこで、インターネットのトラフィックが100日ごとに倍増するという説と、ネットワークの価値は利用者数の2乗で増えるという説の、二つの俗説に水を差した。代わりに彼が唱えるのは、ずっと控えめな n log n である。