アルバート・ゴンザレス
シークレットサービスの情報提供者でありながら、同時に史上最大級のカード番号窃盗――1億枚超――を指揮していた男。
ゴンザレスは2003年にカード犯罪フォーラム「ShadowCrew」に絡んで逮捕され、フォーラムの摘発に協力する見返りに報酬を受けるシークレットサービスの情報提供者となった。その裏で、自分の組織を作り上げていた。一味は、すでに破られていたWEPで守られた店舗Wi-Fiを突いて小売大手TJXに侵入し、のちにSQLインジェクションで決済処理会社Heartland Payment Systemsにも入り込んだ。
2008年のHeartland侵害では約1億3000万件のカード番号が流出した。ゴンザレスは2010年に懲役20年を言い渡され、当時のコンピュータ犯罪としてはアメリカ最長級の量刑だった。この事件はPCI DSSの強化につながり、捜査機関が誰を雇うかにも少し慎重になった。