Akai MPC
詳細情報
- 作成者
- ロジャー・リン、Akai
- 公開
- 1988年
- 種類
- サンプラー兼シーケンサー
16個のゴムパッドと内蔵シーケンサーを備えたサンプラーのシリーズ。数十年にわたり、ヒップホップの作り方そのものを決定づけた。
1988年のMPC60は、LinnDrumで知られるロジャー・リンが設計し、12ビット・40kHzでサンプリングした。欠かせない存在になった理由はタイミングにある。リンのスウィング・クオンタイズは16分音符を1つおきにわずかに遅らせ、競合機の硬直したグリッドより人間的なノリを生んだ。プロデューサーたちはレコードをサンプリングし、パッドに割り振って刻み、新しいパターンをそのまま叩き込んだ。
1994年のMPC3000は16ビットになり、J Dillaの愛機となった。彼がわざとクオンタイズを外したグルーヴは、今もDAWのテンプレートで模倣されている。リンはこの機種を最後に離れ、2000年代にはブランドの持ち主も替わったが、名前は残った。2017年のMPC Liveは再びスタンドアロン機で、タッチスクリーンを備える。初期機の乏しいメモリが生んだ音は、いまや狙って再現される対象である。