ACE
詳細情報
- 設計者
- アラン・チューリング
- 公開年
- 1945
- 種類
- コンピュータ設計
- 後継
- Pilot ACE
1945年にチューリング自身が設計したコンピュータ。フォン・ノイマンの案より高速で癖が強かったが、あまりに野心的で、簡略版しか作られなかった。
フォン・ノイマンが「First Draft」を書いていたころ、アラン・チューリングは英国国立物理学研究所(NPL)で自分の機械、Automatic Computing Engine(自動計算エンジン)を構想した。報告書Proposed Electronic Calculator(1945〜46年)は水銀遅延線メモリと、無駄のない高速な命令セットを前提にしており、その分の負担はプログラマに回った。プログラマは各数値を、メモリが最も早く届く位置に置く。これが「最適コーディング」だ。チューリングはすでにサブルーチンと、自分自身を書き換えるコードを想定していた。
官僚主義と機密が製作を滞らせた。いら立った彼は1948年にNPLを去り、縮小版のPilot ACEが動いたのは1950年だった。本格的な機械は彼の構想どおりにはならなかったが、設計は当時として際立って高速で、1950年代の英国製コンピュータ数機に足跡を残した。