WRED
Weighted Random Early Detection。ルーターの輻輳回避方式で、キューが満杯になる前に、パケットの優先度(DSCP)に応じて確率的に破棄する。TCP送信側を早めに減速させ、テールドロップの連鎖を防ぐ。
テールドロップとの違いは先回りすることで、破棄が複数のフローに分散される(公平性)。CoDelとの違いは、WREDが優先度を意識し、CoDelが公平性を意識する点だ。破棄のしきい値はドロップ優先度ごとに決まり、AF11(低ドロップ)はキューが80%埋まるまで待ち、AF13(高ドロップ)は40%で破棄を始める。ECNに対応していれば、破棄せずマーキングで済ませられる(賢い送信側は再送なしで減速する)。現代的な代替はAQM(Active Queue Management)系のfq_codelやCAKE。CiscoやAristaのルーターのハードウェアWREDは、ISPのコア網では標準装備である。