VRMステージ(フェーズ)
12VをCPU用の約1Vに変換するパワーステージの数を指すVRM設計の指標。ステージが多いほど電流容量が増え、発熱が下がり、電圧も安定する。
ハイエンドのマザーボードでは、ThreadripperやRyzen 9向けに16〜24ステージを備える。製品表記は「X+Y フェーズ」とされることが多く、Xはコア電圧用、YはSoCや内蔵GPU用だ。ただし本物のフェーズか、フェーズダブラーで倍増したものかは、宣伝ではほとんど説明されない。ダブラー方式は本物のフェーズより安価だが、わずかに遅延が増える。
Ryzen 7600のような主流機なら8〜12ステージで足りる。オーバークロックやHEDT(Ryzen 9 7950X、Threadripper)では16〜20以上が安定性の目安になる。VRMの温度が100℃を超えるとCPU全体がスロットリングするため、ヒートシンクも重要だ。安価なマザーボードのVRMは、OCや全コア高負荷でスロットリングの原因になりうる。