VisibilityNotify
ウィンドウが完全に見えているか、一部が隠れているか、完全に隠れているかをプログラムに知らせるX11のイベント。誰も見ていない描画をやめるために使う。
クライアントがVisibilityChangeMaskを選択すると、ウィンドウの可視状態が変わるたびにイベントが届く。値はVisibilityUnobscured、VisibilityPartiallyObscured、VisibilityFullyObscuredの3つだ。1990年のワークステーションでは手間をかける価値があった。時計、負荷グラフ、アニメーションがターミナルの下に完全に隠れたら描画を止めて、CPUとネットワークの負荷を節約できる。ディスプレイが10Mbitイーサネットの向こう側にある環境では重要だった。
コンポジットの登場で、このイベントはほぼ無意味になった。Compositeエクステンションがウィンドウをオフスクリーンのピクスマップにリダイレクトすると、上に何があろうと各ウィンドウは丸ごと描画され、実際に画面へ届くものは、透過や影、サムネイルといったXサーバの知らない処理を行うコンポジタが決める。コンポジット型のウィンドウマネージャ下でウィンドウが見えているか知りたければ、Xサーバではなくコンポジタに尋ねるしかない。