トレヴァー・ペリン
Signalプロトコルの共同設計者であり、WireGuardの土台となるNoiseフレームワークのただ一人の著者という、控えめな暗号研究者。
2013年、ペリンはモクシー・マーリンスパイクとともに、当初Axolotlラチェットと呼ばれ、のちにDouble Ratchetとなる方式を設計した。ペリンが仕様をまとめたX3DH鍵合意およびXEdDSA署名方式と合わせてSignalプロトコルを構成し、現在ではSignal、WhatsAppをはじめ、合計で数十億人が使うメッセンジャーの暗号を担っている。
並行して彼はNoise Protocol Frameworkを書いた。毎回独自のプロトコルを作る代わりに、少数のパターンからハンドシェイクを組み立てる枠組みだ。WireGuard、Lightning Network、WhatsAppのトランスポート層がこれを採用している。ペリンはカンファレンスにほとんど姿を見せず、ブログ記事より仕様書を書くことを好む。暗号の世界では美徳だが、名声で報われることはめったにない。