トランジットとピアリング
ネットワークがインターネットの残りにつながる二つの方法。トランジットは、インターネット全体に届くために事業者へ料金を払うこと。ピアリングは、互いの顧客宛ての通信だけを(通常は無料で)直接交換することである。この違いがインターネットの経済の土台になっている。
トランジットでは、上流の事業者が「インターネットの全経路」を広告し、どこへでもトラフィックを運んでくれる。便利だが、通信量に応じて料金がかかる。ピアリングでは、二つのネットワークが接続し、互いの自網と顧客に出入りする通信だけを交換する(インターネット全体ではない)。双方に利益があるため、通常は「セトルメントフリー」、つまりどちらも支払わない。経済的には、NetflixやGoogleのような大手コンテンツ事業者や通信事業者がIXで盛んにピアリングし、トランジット費用を避けて性能を上げる。小規模なネットワークは全体に届くためにトランジットを買う。揉め事は「ピアリング紛争」(例:NetflixとComcast)で、通信が非対称なときに誰が払うべきかをめぐる。Tier 1事業者は、ピアリングだけを行いトランジットを一切買わない事業者である。インターネットのビジネスモデルを一言で表すとこうなる。